通訳業務について
特許侵害訴訟・特許無効請求訴訟の口頭弁論,EPOおよびドイツ特許庁の異議申立・審判請求・審査における口頭審理での同時通訳,またその準備のための現地代理人との打合せにおける同時通訳を専門としています。
国際会議等で一般に使用されている携帯通訳用機材を使って,法廷および審判廷で同時通訳を行いますが,審理に支障のないように,ささやき通訳といわれる無声での通訳をマイク・レシーバーを通じて聞いていただきます。
例外的に,EPOで同時通訳ブースの使用が許可された場合には,EPOの設備を使って通常の同時通訳となります。
和解・ライセンス交渉における通訳業務も経験豊富ですので,逐次通訳を含めた様々な形態での対応が可能です。
Web上で実施されるEPOの審理や,Web会議での通訳業務も可能です。詳しくはこちら
通訳にあたっての準備作業
異議審判・無効請求訴訟の通訳業務に先立って,基礎背景知識として欧州・ドイツ・日本の特許法,またその基盤をなす各国の法制(民訴法・商法・物権法・債権法など),EPC/PCTを初めとする各種国際特許条約ならびに該当技術分野の基礎知識を踏まえ,それぞれの個別案件に関する以下の準備作業を行います。
本件特許の分析
先行文献の開示内容確認(技術分野・課題・請求の範囲・明細書・実施例)
準備書面の解析
EPO/連邦特許裁判所の暫定見解書解析
上訴審案件の場合には,前審判決/決定書の論旨確認
特許侵害訴訟の場合には以下の内容が中心となります。
本件特許の分析
構成要件ごとの侵害の事実に関する主張の整理
援用されている審決例・判例の内容確認
被告から無効論主張があり手続停止請求が行われている場合には,無効請求訴訟の状況について上記の内容を確認